終わりの見えない絵本

夜、子どもたちの寝かしつけは、絵本の時間です。

娘が、同じ絵本を繰り返し読んでと言う。これが日をおいてならば耐えられる。だが、読みおわるやにわに何度もせがまれる。

終わらない。絵本が終わらない。飽きもせずによく聞けるものだと感心する。

そのうち読むほうが飽きてきて、勝手に創作し始める。夫が耐えかねて適当に話すさまを、横で私も聞きながらケラケラ笑う。名作が迷作となり、ありえない展開へと迷走する。実に面白い。
とんだ駄作がぽろぽろ生まれるが、読んでいる本人は必死である。

話の内容に頓着せず、娘はじっと聞いている。とにかくお話しを読んでもらえていることに満足らしい。

愛は偉大だ。どんな些細なことも喜びにかわる。絵本の読み聞かせしかり。

だが、就寝前にえんえんと絵本を読み続けることは遠慮したい。愛にも限度がある。愛と忍耐は同時に存在するのかもしれない。
ああ、愛しい。それでも耐えられない。
早く寝てちょうだい。父も母も眠いのだよ、娘よ息子よ。

そして夜ごと繰り返される、絵本のエンドレス読み聞かせ。
これが愛と言わずして何という!
今日も我が家は平和です。

今日も何事もなく

とくに特別でもない家族四人の日常絵日記です。(長女、長男、夫、妻)

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