子ども達が静かにしている時。それは悪さをしている時である。
みょうに静かだなと思ってみたら、ヒエーと叫びたくなる悪さを働いている。
本をびりびりに破いて食べていたり。
箱からティッシュを全部出していたり。
悪い遊びは面白いのだろう。集中して声も出さない。だから大人もすぐに気づかない。
娘が一歳のころ、用事を書いたメモ用紙をちぎって遊んでいたことがあった。それを見つけた私が「あ!」と声をあげると、娘はびくっと体を強ばらせ、あわてて手でかき集めた。
ちらばった紙くずを懸命に隠そうとするさまが、可笑しかったのを覚えている。
幼いなりに、ごまかそうという知恵が働くのか。隠そうとしたのは、悪いことをした自覚があったのか。悪事が見つかった時、娘の顔は真顔であった。
こういう瞬間の人間の行動は、いくつになっても同じなのかも。幼い娘の、悪事がばれた時の顔といい、必死に隠そうとする悪あがきといい、滑稽で可笑しい。
今ではいい笑い話のたねである。
子どもが静かにしているな、という時は要注意。
今日も我が家は平和です。
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